PAC の要件とベスト プラクティス

PAC の要件

PAC は次の要件に準拠している必要があります。

  • PAC 内のすべてのエンタープライズ サーバー インスタンスのビット体系が同じである必要があります。
  • PAC に参加しているすべてのマシンに同じ製品バージョンがインストールされている必要があります。

    これにより、エンタープライズ サーバー インスタンス間で一致しないプログラム バージョンが使用されることを回避できます。

  • PAC に参加しているすべてのマシンで同じバージョンの同じオペレーティング システムを使用している必要があります。
    注:
    • これは、PAC 内のエンタープライズ サーバー インスタンスがコールド スタートされたときに適用され、それによって残りの PAC メンバーのオペレーティング システムのバージョンが決定されます。いずれかのエンタープライズ サーバー インスタンスでウォーム スタートを試行しても、バージョンが一致しないと拒否されます。
    • これにより、OS 関連の機能のサポートの違いによって一部のエンタープライズ サーバー インスタンスでユーザー プログラムを実行できなくなる可能性が最小限になります。
  • PAC では TRANCLASS はサポートされません。
  • PAC をコールド スタートする前に、必ず caspac コマンドを実行して PAC を初期化してください。

PAC のベスト プラクティス

Micro Focus では、PAC を使用する際のベスト プラクティスとして次のガイドラインに従うことをお勧めします。

  • 各エンタープライズ サーバー インスタンスに独自のリソース定義ファイル (dfhdrdat) が必要です。PSOR に格納されるのはリソースのサブセットだけです。PSOR から利用できないリソースは、引き続きエンタープライズ サーバー インスタンスに格納する必要があります。PAC 内のすべてのエンタープライズ サーバー インスタンスで同じ dfhdrdat ファイルを使用します。
  • PAC 内のすべてのエンタープライズ サーバー インスタンスに同じ SIT およびスタートアップ リストを使用します。
  • PAC 全体で同じプログラムおよびファイル パスを使用します。
  • SOR のエントリの変更には caspac コマンドのみを使用します。手動でエントリを削除すると、予期しない動作が発生する可能性があります。