プロファイラー

プロファイラー ユーティリティを使用して、COBOL アプリケーションの実行時性能に関する詳細な統計データを収集できます。Visual COBOL では、プロファイラーは IDE と統合されます。

アプリケーションでプロファイラーを使用するには、最初にプロジェクト、ビルド構成、またはファイルのプロパティでプロファイラーを有効にしてから、プロジェクトをコンパイルする必要があります。このコンパイラ指令を指定すると、プログラムを実行するたびに各段落の性能統計を生成するコードが、アプリケーションの実行時にプログラムにインクルードされます。プロファイラー レポートを作成するには、プロファイラーを有効にした実行構成を作成してから、それを使用してアプリケーションを実行する必要があります。

プログラムに段落が含まれていない場合には、それに対するレポートは作成されません。

アプリケーションの実行で、プロファイラーによって生成された性能統計は、program-name.ipf というファイルに格納されます。program-name は、実行したプログラムの名前です。実行形式ファイルが作成される場合には、program-name はその実行形式ファイルの最初のエントリポイント名となります。これらの性能統計はデータが集約されているため、プロファイラーを使用して 1 つ以上の.prf ファイルで保存される見やすい形式に変換します。

プロファイラー レポート ファイル .prfは、プロジェクトのサブフォルダーに作成されます。

プロジェクトが、プロファイリングを有効にした他のプロジェクトと依存関係にある場合、IDE によってプロファイラー レポートも作成されます。その場合、プロファイラー レポート ファイルは、起動構成で指定したメイン プログラムが含まれているプロジェクトのサブフォルダーに保存されます。

制約事項:
  • プロファイリングでは、ネストされたプログラムはサポートされていません。特に、プロファイリングは、ネストされたプログラムの呼び出し時に使用する cobsetjmp() API および coblongjmp() API を呼び出すプログラムには機能しません。
  • プロファイラーは、複数のスレッドを実行するプログラムで使用できません (applies to UNIX environments only)

コマンド ラインからプロファイラー ユーティリティを使用する方法については、この製品ヘルプのリファレンスの節のプロファイラーを参照してください。