Visual COBOL には、Visual COBOL for Visual Studio 2019 内で Dialog System アプリケーションを最新化し、COBOL Server でそれらのアプリケーションを実行できるようにする Dialog System ランタイムが用意されています。
アプリケーションを Visual COBOL にアップグレードしてから、変更なしでアプリケーションを実行したり、徐々に最新化したりすることができます。アプリケーションは、COBOL Server および Dialog System ランタイム システムのもとで実行されます。
まず、アプリケーションを Visual COBOL にインポートします。その際には、Net Express プロジェクトのインポート ウィザード を使用します。
この Net Express プロジェクトのインポート ウィザード により、自動的にプロジェクトが Visual Studio ソリューションに変換されます。その後、Visual COBOL からアプリケーションをビルドして実行できます。
その後は、Visual COBOL 内からアプリケーションの編集および管理を行うことができます。スクリーンセットは、Visual COBOL プロジェクトで参照されます。Visual COBOL でスクリーンセットをダブルクリックすると、Dialog System ペインターを起動してスクリーンセットを編集できます。最新化の準備が整うまでは、このようにして Visual COBOL でアプリケーションの管理を継続できます。
次の段階では、アプリケーションを必要なだけ徐々に最新化し、他のコードは未変更のままにします。最新化には、さまざまな手法があります。例えば、ある Dialog System スクリーンを Windows Form に置き換えたり、.NET ユーザー コントロールを ActiveX としてラップし、それを Dialog System で使用したりすることができます。
既存の Dialog System アプリケーションで Windows ビジュアル スタイルおよびフォントを有効にすることで、それらのアプリケーションに対して現代的なルック アンド フィールを実現できます。これにより、ビジュアル スタイルを使用するアプリケーションは、それが実行されている Windows のバージョン固有の外観になります。
Visual COBOL には、さまざまな最新化手法を実演する多数のサンプルが用意されています。また、このヘルプには、コードの重要な要素を説明するサポート文書があります。一部のサンプルは Net Express の場合と同じコードを使用しており、大きく違う点は、Visual COBOL バージョンの COBOL と Dialog System ランタイム システムを使用するという点です。
最後の段階では、完全な最新化のために、Microsoft ツール、.NET Framework、および Microsoft 相互運用性手法を使用します。