ファイル節

ファイル節では、ファイル記述項 (FD) が編成上の最上位を表す。ファイル記述項は FILE SECTION 見出しの後に続き、レベル指示語 (FD)、ファイル名、および一連の独立した句から構成される。ファイル記述項の句では、論理レコードおよび物理レコードのサイズ、ファイルの外部名、ファイルを構成するデータ レコードの名前を指定する。項目自体は、ピリオドを付けて終了する。

SD ファイル記述は、整列または併合対象のファイルに関連付けられたデータ レコードのサイズおよび名前に関する情報を提供する。ユーザーはラベル手続きを制御できず、ブロックおよび内部記憶域に関する規則は、SORT および MERGE 文に固有のものである。

ファイル記述項および整列併合ファイル記述項で使用できる要素については、トピック「ファイル記述項の骨組み」に記載のとおり。

整列併合との関係

整列併合モジュールにより、データ部内の表の要素を整列できる。SORT および MERGE 文の USING および GIVING で指定するファイルは、ファイル管理段落内で明示的または暗黙的に、順編成かつ順呼び出し法のファイルとして記述する。整列併合ファイル記述項内で指定するファイルに対しては、入出力文を実行できない。

ANS85 SORT および MERGE 文の USING および GIVING で指定するファイルは、ファイル管理段落内で明示的に、索引ファイルまたは相対編成ファイルとして記述でき、順呼び出しまたは動的呼び出しモードを選択できる。

レコード記述の構造

レコード記述は、特定のレコードの特徴を記述する一連のデータ記述項から構成される。各データ記述項は、レベル番号、データ名 (必要な場合)、および一連の独立した句 (必要な場合) から構成される。レコード記述は階層構造であるため、項目の後に下位項目が続くかどうかによって、項目で使用する句が大きく異なる場合がある。レコード記述の構造については、「COBOL 言語の概念」の章の「レベルの概念」トピックで解説し、レコード記述で使用できる要素については、「ファイル記述項の骨組み」トピックで解説する。