DBRMLIB

メインフレーム形式のバインドを模倣して、静的 SQL 文を含んでいる DBRM を COBOL プログラムから生成できるようにします。

構文、形式 1:

DBRMLIB[=DBRMLIBName]

構文、形式 2:

NODBRMLIB

パラメータ:

DBRMLIBName
DBRM ライブラリの名前。入力する値は、次のようにメインフレーム区分データ・セットの名前の構文に従う必要があります。
  • 長さの上限は 44 バイト。
  • 1 つまたは複数の簡潔な名前をピリオド (「.」) で区切って指定する必要があります。簡潔な名前は、長さが 8 バイトまでで、文字で始まり、英文字、数字、または次の特殊文字を組み合わせて使用します。@, #, $, -

プロパティ:

デフォルト: DBRMLIB

これは DBRMLIB=DBRMLIB と同等です。

依存性:

TARGETDB SQL 指令を TARGETDB=MSSQLSERVER に設定する必要があります。

CHECK SQL 指令が自動的に設定されます。

範囲:

コンパイル時の使用: Yes
ランタイムの動作: ソース・ファイル

詳細については、『範囲 - HCOSS SQL コンパイラ指令オプション』を参照してください。

長所:

  • メインフレームのディプロイと互換性があるので、既存の JCL を使用してバインドできます。
  • 毎回異なるデフォルト修飾子などの異なるパラメータを使用して DBRM を複数回バインドできます。
  • セキュリティをプロシージャとデータに別々に適用できるので、アプリケーションのユーザはアプリケーションからデータへのアクセスと更新のみを実行できます。
  • Manage Packages and Plans ツールを使用して DBRM のバインドと解放を管理できます。
  • HCOSS を使用して、バインドされたパッケージとプランのためにデータベースでメインフレーム互換メタデータを維持できます。
  • データベース管理者は、ソース・コードにアクセスせずにストアド・プロシージャを参照することでバインド後に SQL を確認できます。

コメント:

メインフレームの設定を完全にエミュレートする必要がある場合は、MEMBER 指令と VERSION 指令も指定できます。

アプリケーションを実行する前に、DSN コマンドまたは Manage Packages and Plans ツールを使用して、データベースで DBRM をパッケージまたはプランにバインドしてください。

パッケージとプランは SQL Server ストアド・プロシージャに保存されます。

DBRMLIB を設定するとき、コンパイラとランタイム・システムは次の文を処理します。
SET CURRENT PACKAGESET
SET CURRENT PACKAGE PATH 
SET APPLICATION PLAN

DBRM は XML ファイルとして .hcodbrm 拡張子とともに localHCOSSFiles\DBRMDataSets\DBRMLIBName ディレクトリに保存されます。ここで、localHCOSSFilesLocal HCOSS Directory HCOSS オプションを表し、DBRMLIBName は DBRMLIB 指令の値を表します。

DBRMLIB では次の SET 文がサポートされ、ランタイム・システムが最初にこれらの文を処理します。
SET CURRENT PACKAGESET
VALUES INTO CURRENT PACKAGESET
SET CURRENT PACKAGE PATH
VALUES INTO CURRENT PACKAGE PATH

DBRMLIB では、SET host-variableAssignment 文および VALUES INTO 文で使用可能な APPLICATION PLAN 特殊レジスタを使用でき、さらに SET APPLICATION PLAN 文がサポートされます。これにより、DBRMLIB 指令で生成された DBRM の静的 SQL 文の実行時に使用するアプリケーション・プランをアプリケーションで設定できます。