テスト ランナー構文オプション

Enterprise Developerコマンド ラインまたはシェル プロンプトから以下の構文を使用して、テスト スイートを実行します。

プロンプトで、次のコマンドを入力します。

test-runner [options] [test-suite] 

詳細は次のとおりです。

test-runner
テスト スイートを実行してテスト結果を生成する実行可能ファイルの名前。次のいずれかを指定できます
  • mfurun (Windows) - 手続き型 COBOL で使用
  • mfurunj (Windows) - JVM COBOL で使用
  • cobmfurun32[_t](UNIX) - 手続き型 COBOL で使用
  • cobmfurun64[_t] (UNIX) - 手続き型 COBOL で使用
  • cobmfurunj (UNIX) - JVM COBOL で使用

オプションの _t は、マルチスレッド ランタイム システムでテスト スイートを実行するためのオプションで、タイムアウト値を使用するテストに必要です。

options

テスト実行に適用されるオプション。これらはオプションです。以下のうち 1 つ以上を適用できます。

-testcase:testcase-name
指定したテスト ケースだけをテスト スイートから実行します。他のテスト ケースはすべてスキップします。デフォルトでは設定されていません。

また、次のいずれかの方法を使用して、複数のテスト ケースを指定することもできます。

  • 区切り文字としてカンマを使用してテスト ケースをリストする。
    -testcase:testcase-name1,testcase-name2,... everything.dll

    または

  • テスト ケースのリストを含むサイド ファイルを指定する。
    -testcase:@filelist.txt everything.dll

詳細は次のとおりです。

  • everything.dll - コンパイルされたすべてのソース コード
  • filelist.txt - 実行するすべてのテスト ケースのリストを含むファイル
-ignore-options-in-mfu:{true|false}
指定したテスト フィクスチャ ファイル内のオプションを無視し、コマンド ラインで指定したオプションでそれらをオーバーライドできます。
-ignore-return-code:{true|false}
true に設定すると、テストの成功または失敗を示す戻りコードは無視され、テストは継続されます。デフォルト値は false です。
-verbose:{true|false}
詳細出力を画面に表示します。デフォルト値は true です。
-process:{single|separate}
テスト実行全体に単一プロセスを使用するか、複数の別個のプロセス (テスト ランナーに 1 つ、実行内の各テスト ケースに 1 つ) を使用します。別個のプロセスを使用している場合、親テスト ランナー プロセスはエラーを記録し、テスト ケース障害発生時でもテスト実行を継続できます。デフォルト値は separate です。
-isolate:{true|false}
複数のテスト ケース間で共有されたリソースが各テスト ケースの正しい初期状態から開始されるよう、各テスト ケースを隔離します。デフォルト値は true です。
-report:{printfile|noprintfile|junit|nojunit}...
テスト結果を .txt ファイル (printfile オプション) または .xml ファイル (junit オプション) に出力します。デフォルトでは、.txt ファイルを作成します。JUnit レポートは、TEST-<package-name>-<test-case-name>.xml という形式になります。-junit-packname:package-name オプションを使用して <package-name> を設定します。
-generate-flist:filename
失敗したテスト名のリストを filename に出力します。
ヒント: 生成したファイルを使い、-testcase:@filename test-suite 構文を使用して、失敗したテストを再実行できます。
-report:markdown
テスト結果を GitHub スタイルのマークダウン形式ファイル (.md) に出力します。
注: pandoc ユーティリティ (http://pandoc.org/ を参照) などのさまざまな外部ユーティリティを使用して、マークダウン ファイルを .html または .pdf ファイルに変換できます。pandoc を使用する場合に .md ファイルを変換するコマンド例は以下のとおりです。
pandoc -thtml5 -s -S --toc -c pandoc.css -fmarkdown_github mfumeta.md -o mfumeta.html

または

pandoc -s -S --toc -c pandoc.css -fmarkdown_github mfumeta.md -o mfumeta.pdf
-report:timings-csv
テスト実行のタイミングを含む .csv ファイルを生成します。
-reportfile:filename
レポート ファイルの名前を変更します。デフォルトのファイル名は <test suite-name>-report.txt です。
-junit-packname:package-name
package-name で JUnit 形式の .xml ファイルをパッケージ化します。デフォルトでは設定されていません。
-generate-app-exe-ep:entry-point
実行可能ファイルに対してテストを実行する場合は、Micro Focus Unit Testing Framework を呼び出すことができる実行可能ファイルの代替メイン エントリ ポイントを生成する必要があります。このコマンドは、そのようなエントリ ポイントを含むソース ファイル mfunit_application_entrypoint.cbl を生成します。これを実行可能ファイルに組み込んで、フレームワーク内での実行時に一連のテストに対して実行できます。フレームワークの外部での実行時は、このエントリ ポイントは呼び出されず、実行可能ファイルが通常どおりに実行されます。
-application-exe:executable-file
実行可能ファイルに対してテストを実行します。実行可能ファイルをリビルドして、上記のオプションを使用して生成した mfunit_application_entrypoint.cbl をインクルードする必要があります。
-outdir:directory
レポートのディレクトリを指定します。これを指定しない場合、レポートはテストが実行されたディレクトリに作成されます。
-trait:trait-name(s)
指定した特性名のテスト ケースのみを実行するように指定します (その他のテスト ケースはすべてスキップします)。必要に応じて、複数の特性をコンマで区切って指定できます。テスト ケースの特性を設定するには、ソース コードで MFU-MD-TRAITS 変数を使用するか、テキスト フィクスチャ ファイルで traits=trait-name を指定します。
ヒント: このオプションを -generate-mfu オプションと組み合わせて、特定の特性を持つテスト ケースのみを実行するように設計されたテスト フィクスチャ ファイルを作成できます。以下に例を示します。

Windows:

mfurun -generate-mfu -trait:smoke test-suite.dll

UNIX:

cobmfurun32|64[_t] -generate-mfu -trait:smoke test-suite.so
-jenkins-ci
Jenkins CI サーバーで使用されるテスト結果作成のサポートを有効にします。
-jenkins-ci:junit-attachments
Jenkins CI サーバーで使用されるテスト結果作成のサポートに加え、JUnit 形式の結果の Jenkins プラグインも有効にします。
-diagnostics-color:off|ansi|jenkins|windows10
出力の特定の要素の色分けを有効にします。値を目的の表示プラットフォームに設定します。デフォルトは off です。詳細については、「テスト レポートでの色の使用」を参照してください。
-silk-central

結果を Silk Central と互換性のある .xml ファイルに出力します。output.xml ファイルおよび必要なアセット (ログ ファイルおよびダンプ ファイル) は、SCTM_EXEC_RESULTSFOLDER 環境変数で指定された場所に配置され、Silk Central が検出して処理できます (ProcessExecuter テストの詳細については Silk Central のヘルプを参照してください)。Silk Central 環境が正しく構成されていない状態でこのオプションを指定すると、エラーが発生します。

-jit:{core|debug}
コア ダンプ ファイルを作成するか、テスト ケース エラー発生時に Just-In-Time デバッグを呼び出します。
注: このオプションは、テスト障害アサーション時には影響しません。
-debugbreak
デバッガーを直ちに起動します。
-debugstart:id
指定した id を使用して、デバッガーに開始または待機コマンドを発行します。
-csv-line-filter:line-number testcase-name
CSV 形式のデータ ソースに対してデータ駆動型テストを実行する場合に使用します。line-number を使用して、データ ソースの行から testcase-name の実行時に使用する行を指定します。これは、データの特定の部分を集中的に調べる場合に -debugbreak および -debugstart オプションと組み合わせて使用すると特に便利です。
-generate-csv-snippet:testcase-name data-source
データ駆動型テストの基本構造を含むテスト ケースを作成します。data-source (現在は CSV ファイルのみ) が読み取られ、データのテストに必要なデータ項目が作成されます。
注: Windows ユーザーは、コマンドに | clip を追加することで、コード スニペットをクリップボードに直接パイプできます。
-generate-mfu filename
filename (.dll ファイルまたは .so ファイル) 内のテスト ケースから、スケルトン テスト フィクスチャ ファイル (.mfu ファイル) を作成します。
-high-res-timer:{true|false}
true に設定すると、ネイティブの高分解能パフォーマンス カウンターを使用して、テスト実行の期間を報告します。デフォルト値は false です。
注: 高分解能の時間計測は、junit または Silk Central の .xml 形式では表示できません。通常の時間計測が常に表示されます。
-es-server-name:server-name
JC Lジョブ カードをサブミットするエンタープライズ サーバー リージョンの名前を指定します。このオプションは、cassub /l コマンドをエミュレートする場合は -es-use-mfcc:truecassub /r コマンドをエミュレートする場合は -es-use-mfcc:false と組み合わせて使用します。
注: -es-server-name オプションと -es-service オプションは相互に排他的です。
ヒント: 複数のテスト実行で同じ情報を繰り返し入力しなくても済むようにするには、MFUNIT_ES_SERVER_NAME 環境変数を設定し、このコマンド ライン オプションを省略します。
-es-service:service-endpoint
JC Lジョブ カードをサブミットする service-endpoint を指定します。形式は <protocol>:<address>:<port> です (例:tcp:localhost:9023)。このオプションは、cassub /s コマンドをエミュレートする場合に使用します。
注: -es-server-name オプションと -es-service オプションは相互に排他的です。
ヒント: 複数のテスト実行で同じ情報を繰り返し入力しなくても済むようにするには、MFUNIT_ES_SERVICE 環境変数を設定し、このコマンド ライン オプションを省略します。
-es-use-mfcc:{true|false}
server-name のルックアップに Micro Focus Common Client (mfcc) を使用します。このオプションは、-es-server-name:server-name. と組み合わせて使用します。
ヒント: 複数のテスト実行で同じ情報を繰り返し入力しなくても済むようにするには、MFUNIT_ES_USE_MFCC 環境変数を設定し、このコマンド ライン オプションを省略します。
-es-syscat:catalog
システム カタログ ファイル (catalog.dat) の場所および名前を指定します。このオプションは、いずれかの JCL サブミット オプション (-es-server-name:server-name または -es-service:service-endpoint) と組み合わせて指定する必要があります。
ヒント: 複数のテスト実行で同じ情報を繰り返し入力しなくても済むようにするには、MFUNIT_ES_SYSCAT 環境変数を設定し、このコマンド ライン オプションを省略します。
-es-userid:user
-es-service または -es-server-name で示されるエンタープライズ サーバー リージョンでセキュリティが有効になっている場合、-es-userid を使用して有効なユーザー資格情報を指定します。この引数は、cassub /u コマンドをエミュレートします。
ヒント: 複数のテスト実行で同じ情報を繰り返し入力しなくても済むようにするには、MFUNIT_ES_USERID 環境変数を設定し、このコマンド ライン オプションを省略します。
-es-password:password
-es-service または -es-server-name で示されるエンタープライズ サーバー リージョンでセキュリティが有効になっている場合、-es-userid を使用して有効なユーザー資格情報を指定します。この引数は、cassub /p コマンドをエミュレートします。
ヒント: 複数のテスト実行で同じ情報を繰り返し入力しなくても済むようにするには、MFUNIT_ES_PASSWORD 環境変数を設定し、このコマンド ライン オプションを省略します。
-es-auth-group:group
-es-service または -es-server-name で示されるエンタープライズ サーバー リージョンでセキュリティが有効になっている場合、-es-userid を使用して有効なユーザー資格情報を指定します。この引数は、cassub /c コマンドをエミュレートします。
ヒント: 複数のテスト実行で同じ情報を繰り返し入力しなくても済むようにするには、MFUNIT_ES_AUTH_GROUP 環境変数を設定し、このコマンド ライン オプションを省略します。
-es-jes-level:level
有効にする JES のバージョンを指定します。省略した場合、level はデフォルトで 2 になります。この引数は、cassub /v コマンドをエミュレートします。
ヒント: 複数のテスト実行で同じ情報を繰り返し入力しなくても済むようにするには、MFUNIT_ES_JES_LEVEL 環境変数を設定し、このコマンド ライン オプションを省略します。
-es-jcl-range-retc:range
テストの失敗を判別する戻りコード値の範囲。戻りコードがこの範囲内であればテストが PASS とマークされ、それ以外の場合は FAIL とマークされます。nnn-nnn を使用して範囲を指定します (例:-es-jcl-range-retc:0-7)。
test-suite
COBOL プログラムは、.dll (Windows) または .so (UNIX)、あるいは.mfu テスト フィクスチャ ファイルにコンパイルされます。手続き型マネージ プログラムの場合は、代わりに .jar ファイルを指定します。
ヒント: 次のコマンドを使用して、テストの実行時に使用できる短縮された引数のリストを取得します。

Windows:

mfurun -shortcuts

UNIX:

cobmfurun32|64[_t] -shortcuts