マイクロフォーカスのモダナイゼーションソリューション

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COBOL資産の“これから”をお考えですか? 「進化とは無縁な世界。今までどおり使い続けるしかない」「DXを進めるならすべて白紙に戻して刷新するしかない」と思っておられるなら、それはどちらも大きな誤解です。COBOLは長い歴史を持ちながらも今なお進化を続けており、事務処理用言語としての類まれな優秀さから今後も使い続けるメリットが十分にあります。さらに、既存の技術と未来の技術を橋渡しする私たちマイクロフォーカスが、みなさまのCOBOL資産モダナイゼーションを全力で支援します。

COBOLを使い続けるメリット

01 今なお進化を続けている COBOLは、時代のニーズに合わせて進化し続けている言語です。たとえば文字コード。現在ではUnicodeデータを扱うために必要な機能を提供しているのをご存じでしょうか。また、マイクロフォーカス製品では、COBOLで作られたビジネスロジックをマイクロサービス化やコンテナ化し、クラウドなど新しい環境でもご利用いただけるよう支援しています。
02 習得が容易で、コード記述の属人性が低い 他の開発言語よりも比較的容易に習得できるのがCOBOLの大きな特長です。そのため、エンジニアを新しく養成する際にも学習コストを低く抑えられます。また、コード記述の属人性が低く、可読性を高く保つことが可能です。これにより、他人の書いたソースコードも読みやすく理解しやすいという利点があります。COBOL言語の利点を知ることで、適材適所を把握した柔軟なシステム構築を行うエンジニアの育成にも役立ちます。
03 誕生から60年、実績が物語る高い信頼性 COBOLが誕生したのは1959年。そこから現在まで、つまり誕生から半世紀たってもなおビジネスの最前線で使われ続けているという実績が、何よりこの言語の優秀性を物語っています。時間をかけて築き上げた信頼性の高いCOBOLプログラムは、胸を張って未来に引き継げる資産です。投資保護やシステムエコロジーの観点からも、活用し続けることが理にかなっています。
04  国際標準規格で互換性が保証されている COBOLはアメリカ国防総省の提案によって開発された事務処理用の共通言語で、現在はISO(国際標準化機構),ANSI(アメリカ規格協会)、およびJIS(日本工業規格)で仕様策定が行われています。これらの規格が存在するため、基本的にコンピュータOSへの依存が少なく、移植が容易です。また、従来規格との互換性にも注意が払われており、既存資産と互換性を保ちつつ新機能を利用することが可能です。
05 数値計算に強い事務処理用言語である 上記のように、COBOLは事務処理用の開発言語として誕生しました。そのため数値計算に強く、他の言語では長々と記述が必要な箇所も、端的かつ正確に表現できます。この強みが最も発揮されるのが間違いの許されない金銭計算であることから、特に金融機関の勘定系システムではCOBOLプログラムが第一線で活躍し続けています。
06 安定して稼働する 習得しやすく可読性が高い、コード記述の属人性が低い、仕様が規格で守られているといった特長はまた、COBOLプログラムが安定して稼働し続ける理由となっています。24時間365日、求められる業務処理を何ごともなく実行するこの高い能力があるからこそ、企業や組織はCOBOLに全幅の信頼を置いています。

なぜCOBOL資産のモダナイゼーションが必要?

大幅なコストダウンが可能だから

COBOL資産の中には、使用しているインフラの保守に相応のコストがかかるものがあります。企業や組織によっては、IT予算の7~8割をこれらに割かざるを得ず、新規投資のための原資を確保できないケースもあります。既存資産も価格競争力のある新しい環境にモダナイゼーションすることで、保守費を大幅に下げることが可能です。そこで削減した予算を、今まさに叫ばれているDXのために活用しましょう。

大幅なコストダウンが可能だから

新しい技術を採り入れたDXが推進できるから

COBOL資産を新しい環境にモダナイゼーションするのは、コストダウンのためだけではありません。モダナイゼーションを行いオープンな環境に移行することにより、既存資産を2倍にも3倍にも有効活用できる体制が整います。たとえばCOBOLのビジネスロジックをJava クラス、.NETクラスへコンパイルして、Javaプログラムや.NETプログラムとシームレスに連携させて動かすことや、同じくCOBOLのビジネスロジックを元にマイクロサービス化し、外部のプログラムからAPI経由で呼び出すことができます。バッチ処理プログラムの一部をマイクロサービス化することにより、リアルタイムにデータ処理を行うことも可能で、収益の拡大に資するDX推進に貢献します。

新しい技術を採り入れたDXが推進できるから

COBOL資産を取り巻く課題を明らかにするとともに、モダナイゼーションの適切な手法、効率的なステップをご紹介します。
ホワイトペーパー「COBOLシステムのモダナイゼーションはどう進めるべきか?最適な手法とその効果」もあわせてご参照ください。

COBOLユーザーの声

先月、富士通が2030年度にメインフレーム販売から撤退することを発表し、マイグレーション市場は活性化する局面に入ったと考えています。
残り約8年の中で、COBOL資産の規模感によってはリライトやリビルドが難しく、COBOLの使用継続を選択する企業様も少なくないのではないかと想像しています。
当社におきましては、C#、VB.NET等、他の.NET言語によるシステムと親和性を保ちながらレガシーマイグレーションを進める必要があり、マネージCOBOLの活用を進めています。
今後も新しいプラットフォームにてCOBOLは残り続けると思います。

製造業 IT部門担当

7年前に汎用機からオープンシステムへのマイグレーションを実施しました。オンライン系は COBOL と C#、バッチ系は COBOL で構築されております。
近い将来、オンライン系は全て C# による実装になると考えられますが、バッチ系に関しては計算処理に強い COBOL を継続して活用していく予定です。

レンタル業 情報システム部

(COBOLを使い続けている理由)
・コンパイラーとして安定しており、現在のアプリケーションが再構築する必要がないため。
・再構築する費用対効果が見合わないため。
・COBOLで書かれた資産が膨大で再構築することが現実的でないため。
・COBOLコンパイラーも進化しており、最新のインフラの機能に追従しているため。また将来に渡り製品のロードマップも明確になっているため。
(その他)
・若手の技術者に対してはOpen上の開発環境を使う様に推進している。
・COBOL技術と並行して業務スキルの伝承も必要と考えている。

ITサービス関連

COBOLはJVM COBOL機能など、他言語環境と連携する言語に進化しており、COBOLが使いやすい人は、COBOLを使えば良いし、既存COBOL資産を活用しながらでも、企業システムのDXは可能と考えます。
DXを阻害する課題は、失敗を恐れ古いシステムを延命させ、最新テクノロジーを活用しない文化が浸透してしまっていること。
最新のテクノロジに挑戦し、結果を出すために、業界のみなさんとともに、変革していきたいと思います。

大手メーカー系SIer シニアプロダクトプランナー
志賀 真之様

SOMPOジャパンでは、古くからメインフレームのCOBOLプログラムの資産化と再利用を進め、いろいろなシステムで共用する方針を採用しています。
基幹システムの脱メインフレーム化を検討していく中で、スケーラブルにクラウドでCOBOLプログラムを動かせる環境が整い始めた今、盲目的に別言語へのマイグレーションするのではなく、
COBOLプログラムを利用し続けるという選択肢は当然視野に入れるべきと考えます。

SOMPOシステムズ株式会社 ITサービス本部
サーバー実行基盤グループ シニアシステムエンジニア
小路 智広様

マイクロフォーカスのモダナイゼーションソリューション

マイクロフォーカスは、COBOL専業メーカーとして英国で1976年に設立、日本でも1984年よりビジネスを展開してきました。私たちは企業や組織のCOBOL資産への投資を守ることを何よりのミッションとしております。なかでも力を入れているのが、既存の技術と未来の技術の間に橋を渡すことです。私たちのソリューションを利用することで、企業や組織はこれまでの投資を保護しながら新しい技術を採り入れてモダナイゼーションを行い、時代にキャッチアップし続けることが可能です。

マイクロフォーカスはまた、その道筋についても明確に示しています。それが「モダナイゼーション成熟度モデル」です。

マイクロフォーカス モダナイゼーション成熟度モデル
図 マイクロフォーカス モダナイゼーション成熟度モデル

クラウドファースト時代、モダナイゼーションの最終ゴールはクラウド環境に最適化された資産の構築といえます。それに向けて、まずは既存資産をオープン環境に移行してクラウド対応可能な状態にした後に、コンテナ化などクラウドの技術を個々のプログラムに適用。そして新規案件からはクラウドネイティブな開発へシフトできる体制の構築を実現することができます。

COBOL資産のモダナイゼーションにはCOBOL製品を
IBMメインフレームのリホストにはエンタープライズ製品を

マイクロフォーカスには、大きくCOBOL製品とエンタープライズ製品という2つのモダナイゼーション支援製品群があります。

図 モダナイゼーションを支援するCOBOL製品とエンタープライズ製品
図 モダナイゼーションを支援するCOBOL製品とエンタープライズ製品

COBOL製品とは、COBOL資産のモダナイゼーションを支援する製品群です。主要プラットフォームと最新テクノロジーをサポートしており、既存資産を世界的にデファクトスタンダードと認識されているMF-COBOLベースのCOBOL資産に移行できるというだけでなく、Java、.NET、Webサービスなどの最新テクノロジーと連携させ、低コスト低リスクで、ビジネスの変化に迅速に対応するシステム構築が可能です。

一方でエンタープライズ製品とは、IBMメインフレーム・アプリケーション向けの開発・管理機能を提供するもので、メインフレームのクロス開発やリホストを可能にし、モダナイゼーションを支援します。COBOL製品のすべての機能を包含しているのに加えて、PL/Ⅰ、IBMメインフレームのJCL、CICS、IMS互換機能も有しています。製品群で既存資産の棚卸と分析から開発、テスト、ディプロイまでトータルでカバーしていることも大きな特長です。

IBMメインフレーム上にCOBOL やPL/Ⅰの資産をお持ちであるなら、まずはエンタープライズ製品でリホストした後にモダナイゼーションを、これ以外のCOBOL資産をお持ちなら、COBOL製品でリホストした後にモダナイゼーションを享受いただけます。

COBOL製品とエンタープライズ製品のご紹介